19日、うちの犬が旅立ちました(亡くなる前約1時間の出来事)
2012年 11月 27日
11月19日の月曜日、快晴です。
朝7時半過ぎ、両親は仕事へ。家には私とロンだけになりました。(早く仕事始めないとな・・私。気だけが焦る・・。)
今日は色々してあげたいことがたくさん。
9月に屋根のある場所に移し、ここ2日間は家の中にいるロン。でも、それまではずっと上の写真の場所、玄関左の庭が定位置。
そこで寝かせてあげたい。太陽も当たるし、今日はあったかいし。
もう28時間くらい休みなく鳴き続けてるロン。声も枯れ枯れ。
「よし、外行くよ~」と下にひいてある板ごと持ち上げる。それでも途切れない規則正しい鳴き声。「ウォン・・ウォン・・」
「痛いの?苦しいの?何なの~?」と思いつつ、「ロンのいつもの場所」へ。
すると、不思議なことに鳴きやんだ!
やっぱりね!と思いました。
「あ~よかった!あったかいの~?よかったよかったー*^v^*」
懐かしい庭の匂いがしたかな。
この時、ちょうど8時。安心して部屋に戻ってphotoshopをやり始めました。
洗濯が終わった音で下へ。干しに行く途中、見てみたらスヤスヤ寝てる。
「やっぱこの場所は安心できるのかも~。」
その後、ロンの写真を撮る。
なんか、爪から血が出てる・・・。なんで今?立てないはずなのに、どっかで怪我でもしたかな?
8:20。
とにかく、丸1日振りに静かなロンを見て私はほっとしていました。
また部屋へ戻る。
それから2回くらいちょこちょこ様子を見に行ったと思います。
9時頃、「そうだ~クッキー前みたいに食べるかな~。ここ2日間ほぼ何も食べてないけど、今日なら食べるかも。」とクッキー1個を手にロンの所へ行きました。
「ロン~。」と言いながら見下ろして、「あれ・・・」と思いました。
あれ
あれ?
動いてない
あれ?なんで?
「え・・?」
しゃがんで触れてみても、どこも動いていません。
急に涙がポロポロこぼれました。
「ロン、ロン」名前を呼びながら、心臓を触ってもやっぱり動いていません。
目も口もピクリとも動きません。
「死」って言葉に出すと、本当に死んでしまうようで
でも「ロン、ほんとに死んじゃったの?」と聞かずにはいられませんでした。
死んじゃったロンが死んじゃった
人生で初めて声を上げて泣いた気がします。
どうすることも出来ず、ただそこにいました。
真っ青な空に飛行機雲が眩しかったのを覚えています。
まるで寝ているように安らかな顔、まだ温かいです。
心臓に耳をあててみても、何も聞こえませんでした。
「一体今、何時だろう。」ふとそんな事を思い、傍を離れるわけにいはいかないと思いながらも
「ちょっと待っててね、時間見てくるからね。」玄関の時計は9:16。
戻ってふと見ると、割れたクッキーが地面に落ちてました。
「綺麗にしてあげよう。」
大好きだった牛乳も傍においてあげました。
ずっと目ヤニが止まらなかったロン、いつものように取ります。
身体をシャンプータオルで拭きます。
抱き上げると、首が垂れました。
「足も拭こうね、耳もね。」
涙が止まりません。
後から思うと、こうしてロンに語りかけながら本当の最期の時を一緒に過ごせたことは、すごく幸せだったと思います。まだ温かくて、柔らかくて、そしてもう二度と、二度と戻ってこない時間。写真をたくさん撮りました。
家族にメールしたのは10時半頃。
葬儀屋さんを色々調べていると、「棺に入るように脚は折り曲げて下さい、ドライアイスを体の下に」と。
慌ててドライアイスを持っていくと、もう死後硬直が始まっていました。
かわいそうで脚は動かせなかった。身体の下に手を入れるとまだ温かい・・内側はまだどこも温かい。
冷たいドライアイスを置くなんてかわいそうに思いましたが、脚の間に挟むように入れました。
しまってあった犬小屋をいつもの場所に戻してその中に寝かせました。
父親はすぐ帰ってきて葬儀屋さんとやり取りしているようでした。
私はというと、この2日間お風呂にも入らず、食欲のないロンを見ていると私までそうなってしまい油を摂ってなかったからか、手が今までにないくらいカサカサのカチカチだったので久々にお風呂に入りました。11時でした。
「ゆっくり本でも読もう」と思いますが、読んでいてもふいに涙があふれてきます。
「ロン、ロン。」
12時にあがって、いいともを見て笑ったりしていても、また涙が出ます。
お昼過ぎ、早くロンに死んでほしがっているようだった母からメールが届きました。
「ロンは幸せな子だった。お前に看取ってもらえて喜んでるよ。ありがとう。なんか淋しい、泣けてきた。
ご苦労様って送ってあげよう。」
しばらくロッカー室から出られなかった、と後で言っていました。
別れじゃなくて、旅立ち。
虹の橋で会える。
そうは思っても、この日は一日泣いて過ごしました。
まだ続きます。後で気付いたことがありました。
余談ですが翌日、私が大笑いしたのがこれです。
もう二度と動物は飼えない、と思っていたのにロンが亡くなった翌日には
今度飼う動物にはいっぱい愛情を注いで、うんと幸せな人生にしてあげよう、
そう思っていました。
by nyph
| 2012-11-27 00:15
| 老犬物語+猫
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